洗濯物を部屋干しすると、なぜ臭うの?
せっかく洗ったのに、「なんだか生乾きの臭いがする…」
梅雨や冬など、外に干せない時期によくある悩みですね。
この臭いの正体は、雑菌の活動によって発生するガスなんです。
中でも、においの主犯とされるのが モラクセラ菌(Moraxella) という常在菌。
洗濯では完全に除去しきれず、湿った環境で増殖すると、「4-メチル-3-ヘキセノン」というニオイ成分を作り出します。
雑菌が増える3つの条件
洗濯物が臭くなる条件は次の3つがそろった時です。
-
湿度が高い(部屋干しは空気中の水分が逃げにくい)
-
温度が20〜40℃前後(雑菌が活発に繁殖)
-
エサがある(皮脂汚れ、洗濯残りの洗剤など)
つまり、「時間をかけてゆっくり乾かす」と臭くなるリスクが高まるというわけです。
臭いを防ぐための対策
ではどうすれば、生乾き臭を防げるのでしょうか?
以下の方法を試してみてください。
🔹 1. 洗濯の仕方を見直す
-
洗濯機の槽洗浄を定期的に行う(菌の温床になります)
-
洗濯物は詰め込みすぎない(水流が届かないと汚れが残る)
-
洗剤は部屋干し用や抗菌タイプを選ぶ
🔹 2. 干し方を工夫する
-
風通しの良い場所に干す
-
扇風機や除湿機、エアコンのドライ機能を活用
-
ハンガーは間隔を空ける(服と服の隙間を作る)
-
タオル類など厚手のものは蛇腹状に干すと乾きやすい
🔹 3. 干す前にちょい足しテク
-
洗濯後、60℃くらいのお湯に10分つける(雑菌を熱で殺菌)
-
最後のすすぎにクエン酸や酸素系漂白剤を加えると消臭効果あり
実は洗濯機のせいかも?
近年の節水型洗濯機は、水の使用量が少ないため、皮脂汚れや洗剤の残りかすが落ちきらないことも。そのため、見た目はキレイでも雑菌が残ってしまうのです。
月に1回は洗濯槽クリーナーで槽内のカビや雑菌を除去するのがオススメです。
まとめ:湿気と時間が臭いの元!
部屋干しの嫌な臭いは、雑菌が湿った環境で繁殖してしまうことが原因。
逆にいえば、「早く乾かす」ことさえできれば、臭いのリスクは大きく減ります。
特に梅雨時期は、扇風機や除湿機の併用、抗菌洗剤の活用などで「湿気との戦い」に備えましょう!

