北海道千歳市にある千歳アウトレットモール・レラが閉店することになりました。
現在約60店舗ある千歳レラですが、それらテナントと契約更新をせず運営を終了するとのこと。
閉店は決まりましたが、時期は未定であることなども含め、千歳モール「レラ」が閉店する本当の理由は何か?
また、閉店はいつなのか、そして跡地は何になるのかなども調査しました。
セールに関してもまとめてみました。
千歳アウトレットモール「レラ」が閉店する本当の理由は?
まず「千歳アウトレットモール・レラは、テナントと契約更新をせず運営を終了する。」というのが報道された内容です。
ではなぜ契約を更新しないかということを、考察してみました。
競合が強い
北広島に「三井アウトレットパーク札幌北広島」ができたのは閉店理由のひとつと考えられます。
札幌市により近い場所に三井アウトレットパークがあり、札幌駅から直通バスが出ています。
これはかなり有利だと思います。
そして、アウトレットモールはやはり車で行く人のほうが多いでしょう。
その点からみても、高速道路や幹線道路からのアクセスが良い三井アウトレットパーク札幌北広島が有利です。
集客に適している環境だと思います。
そして昨今、アウトレットと言えばプレミアムアウトレットor三井アウトレットという二大勢力が強い印象があります。
店舗数も含め、その勢いに押されたのかもしれません。
そして競合施設は三井アウトレットだけではありません。
新千歳空港のショップなども充実しています。
空港利用者は、空港で充分待ち時間を過ごすことができるので、わざわざ千歳レラに行くという選択肢がないように思えます。
外国人旅行者が新千歳に降り立ち「アウトレットモールに行こう!」となっても、店舗数も充実し、札幌に近く、かつ直通バスが出ている「三井アウトレットパーク札幌北広島」を選ぶのでしょう。
立地(アクセスなど)が不利
新千歳空港がすぐ近くにあるので、一見空港利用者の集客を見込めそうです。
空港では基本的に待ち時間など長くなるので、ちょっとレラで買い物やごはんを食べたりしようと思うパターンもあるでしょう。
それもあり、空港とレラでシャトルバスが運行もされています。
しかし、よっぽど空港に何もない場合それも叶いますが、新千歳空港は施設が充実しているので、わざわざそれをする必要がないのかもしれません。
また、基本的に車移動が多いので、メインの36号線とレラが線路で分断されているので行きにくいといった声もあるようです。
施設が環境に適していない
千歳レラは「屋外型」施設です。
店から店の移動は一旦外へ出ないといけないのです。
北海道という土地柄を考えた場合、これはとてもキツいかも。
レラがああなっちゃったのは屋外ってのもひとつの要因だろうな…千歳、夏は暑くて冬は寒い(しかも雪が多い)のに屋外なのはね…北広島できてから目に見えて衰退してったもんな…
— ☀️☀️☀️ちょめ☀️☀️☀️ (@nichome) January 15, 2024
千歳レラの「レラ」はアイヌ語で「風」という意味とのことで、吹き抜ける爽やかな風をイメージして造ったのかもしれません。
しかし!北海道です。
基本的に寒い期間が長いエリアです。
寒さだけではなく、雨や雪の場合も不便ですよね。
ショッピングを楽しみたいのに、足元に気を付けながら移動するというのもツライものがあります。
また比較するかたちになりますが、競合の三井アウトレットモールは「屋内型」施設なのです。
土地柄を考えた時に、やはり屋内型に軍配があがるでしょう。
アウトレットモールの需要が減った
そもそもアウトレットモール自体が衰退してきているのかもしれません。
ブームが去った、ような感じです。
個人の感想ですが、一気に増えすぎた印象もあります。
ここ最近はファストファッションが主流です。
お手頃な値段で、オシャレな服を気軽に購入出来るお店があちこちにあります。
とは言え、ブランド店の需要が減っているわけではありません。
ファストファッションが主流だからこそ、よりブランドに目が行くとも言えます。
ただそれは「直営店で通常商品を買う」という傾向に繋がっていると思います。
ブランドではあるし見た目にものすごく差があるわけではないアウトレット品。
しかし、いわゆるB級品を扱うアウトレットモールはちょっと中途半端な立ち位置になってきているのかもしれません。
千歳アウトレットモール「レラ」はいつ閉店する?
現段階(2024年1月19日)では、閉店する日は未定です。
※画像引用元:千歳アウトレットモール・レラ【施設からのお知らせ】
公式からの発表ではないですが、以下のように報道されていました。
運営側は「時期は未定」としていますが、その後の関係者への取材で、ことしの秋にも営業を終了する方向で調整していることが新たにわかりました。 出店しているおよそ60店舗の中には、来年以降も契約が残っているテナントもあり、今後協議を進めていくとみられています。
千歳レラは、各テナントとは「定期建物賃貸借契約」を結んでいるようですね。
「その期間満了で終了する」ということなので、これは店舗により終了時期に違いがある可能性が高いです。
商業施設とテナントの間で結ばれる契約期間としては2年から5年の範囲で結ばれている場合が多いです。
参考になるものを調べたところ、2年~5年の契約が多いとのこと。
今回、千歳レラは「契約更新せず」と表明しています。
千歳レラのオープンは、2005年4月29日。
当初からずっと営業しているテナントだと、契約終了の時期も同じだと想像できます。
千歳「レラ」閉鎖時期と跡地利用に注目 20テナント今春閉店 ラピダス関連施設の見方も:北海道新聞デジタル https://t.co/wZyJbPVyoi #北海道 #ラピダス #千歳アウトレットモール・レラ
— 北海道新聞🖋️ (@doshinweb) January 17, 2024
一部報道では今春にテナント3分の1が閉店になるのでは、とありました。
となると、まずオープン当初から営業しているテナントは、2024年3月末頃に閉店する可能性は高いでしょう。
報道でもあるように、契約満了がそもそもまだ先という店舗もおそらくあるでしょう。
一般的には、貸主都合の解約は6ヶ月前までに申告の必要があると言われています。
貸主都合の場合は、一般的に6ヶ月前までに申し入れる必要があります。契約期間が定められていて、契約期間満了をもって契約を終了したい場合、契約期間満了日の1年から6ヶ月前までの間に借主に「更新拒絶通知」を出します。
引用元:不動産情報コラム「解約予告期間」
千歳レラが、テナントとどのような契約内容を結んでいるかはわかりませんが、もし一般的であれば6ヶ月前予告をしている可能性もあります。
閉店を公表したのが2024年1月なので、その前にはテナントとやり取りはしているはずです。
もし昨年末あたりに、最短の6ヶ月前予告をしていると、2024年6月末頃残りの店舗が出ていくと考えられます。
しかし、まだ協議がまとまっていない場合もあるかもしれないので「秋頃閉店」の可能性は高いでしょう。
千歳アウトレットモール「レラ」の跡地は何になる?
現段階(2024年1月19日)では、不明です。
口コミや一部報道では「商業施設としての再開は難しいのではないか」との見方も多いようですね。
確かに、そのまま建物を利用するのは考えにくいかもしれません。
「屋外型」の商業施設は、結構ネックになるでしょう。
以下のような報道がありました。
次世代半導体の量産を目指すラピダス(東京)の千歳進出を受け「関連施設や住宅地に向く」との見方もある。
千歳レラは工業団地に立地していることもあり、新千歳空港が近く高速道路へのアクセスも良いので周りに数多くの工場があります。
報道にある、ラピダスの新工場建設予定地は既に決まっており着工もしています。
確かにそれほどの大規模施設が千歳に進出ということは、かなり人口も増えるでしょう。
となると、ラピダスの関連施設というのもうなずけます。
空港があまりにも近いので、音の関係などもあり住宅地というのは厳しいのでは?と個人的には感じたのですが、千歳レラがある場所は「準工業地域(2019年データ)」なので住宅も建てることができます。
千歳市ではマンション建設が相次いでいるようです。
なので千歳レラの跡地に住宅地ができる可能性もあるかもしれません。
もし千歳レラの跡地に住宅地ができるなら、併設して大型スーパーを作る可能性も大!
お隣の千歳駅にイオンはありますが、イオンの競合かイオンそのものが店舗拡大することも考えられますね。
どちらにしろ、現在の千歳レラは一旦更地にし、新たな建物が建設されるのが濃厚かと思われます。
千歳アウトレットモール「レラ」閉店まとめ
今回は、千歳モール「レラ」が閉店する本当の理由は何か?
また、閉店はいつなのか、そして跡地は何になるのかなどを調査しました。
2005年に開業となり、約18年営業してきた千歳アウトレットモール・レラ。
新たな活用で活気が出ると良いですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。