現在、阪神タイガースが絶好調ですね!
開幕から2ヶ月経ち、交流戦がはじまっていますがこのまま独走状態となるでしょうか?
阪神の岡田監督はじめ選手達は「アレ」を目指して日々戦っています。
ところで、岡田監督がよく使う「アレ」とはどういう意味でしょうか?
今回は、アレという表現は一体何のことなのか?
また、なぜそのように濁すのかを考えてみました。
追記:2023年度の流行語大賞に岡田監督の「あれ」が選ばれました!
いよいよな今、気になること!
阪神の岡田監督が言うアレとはどういう意味?
ずばり「優勝」という意味です!
ちなみに、アレ(ARE)は阪神の今年のスローガンとなっています。
2023年シーズンのチームスローガンが
『A.R.E.』(えーあーるいー)に決定しました!https://t.co/VOH5bGyI2m#阪神タイガース #ARE #2023年 pic.twitter.com/0IVnlx613n— 阪神タイガース (@TigersDreamlink) December 17, 2022
岡田監督がずっと「アレ」と表現し続けていたことは有名ですよね。
そんな中、阪神球団がそれをピックアップし、スローガンにも使用する運びとなりました。
担当した営業部の阪本三千男氏(50)は「ファンの方が『アレ』と呼ぶことも見越しています。その中で『アレ』は優勝を指す言葉ですが、どういう思いで取り組むかが大事だと考えました」と説明した。
ここでずばり「優勝を指す」と説明してくれています。
ただ単に「アレ」をそのままスローガンに使うのはひねりがなさすぎるということで、アルファベットにし1文字ずつに意味を持たせています。
言い方も「エー・アール・イー」です(笑)
意味も、スポーツマンシップやマインドにピッタリとハマっているので、お見事ですね(笑)
ファンも合わせてアレで表現
すっかり浸透しているので、ファンも「アレ」と表現しています。
岡田監督のためにも今年はマジでアレしてくれ
岡田監督のためにも(年齢や身体的な意味でも— バレット (@grandsram86kai) April 2, 2023
岡田監督ほんまええチーム作ってくれてるよなぁ😊
明るさの中にも、ピリッと引き締まった空気があって、選手もいい緊張感を持って野球出来てると思うわ👍
このままアレに向かって、突き進んで欲しいな💪— 京都真弓会【プロフィール必読】 🐯京都雅虎会🌸&🐯team梅野⚾ 7/27、8/9 (@tolucky1007) May 24, 2023
てかめっちゃ気早いけど
もしほんまにアレしたらばり泣く確定。
岡田阪神お願いだから泣かせてね🥹♡— かやすけ ⚾︎ (@tototototo___ra) May 24, 2023
阪神ファンは知っています。
かつて「優勝間違いなし!」と見切り発車で発行された雑誌が出てからの歴史的敗退を。
そして、テレビの応援特番が放映されてからの失速そして敗退を。
だからファンも決して「〇〇」を口にしません。
アレ、なのです(笑)
阪神の岡田監督はなぜアレと濁した表現をするの?
- 優勝を意識しすぎないようにするため
- ジンクスを避けるため
①は比較的大前提と言うか表向きよくわかる理由です。
②が特に重要です!
①優勝を意識しすぎないため
これはもう周知のことにはなりますが「優勝」をあまり意識しすぎないため、アレと濁しています。
阪神は17日、2023年シーズンのチームスローガンが「A.R.E.」に決まったと発表した。球団は正式な読み方を「エー・アール・イー」としたが、ローマ字読みすれば「アレ」。
意識し過ぎないように「優勝」のことを「アレ」と代用してきた岡田彰布監督(65)は営業部と選定作業を行った末に「おーん、これでいこう」と決断した。
言葉というものは想像以上に重みがあるので、そのワードが飛び交っていると嫌でも刷り込まれ集中力が弱まります。
やるべきことをしっかりやる時に、意識が他に向くとあまり良い結果にはなりません。
追い払おうと思えば思うほど、不思議とそちらに意識がいってしまうもの(笑)
あえてその単語を使わないことで、惑うことなく自分の仕事をしっかりと全うしてもらう。
そういったことだと思います。
②ジンクスを避けるため
雑誌「Vやねん!」とテレビ特番「あかん阪神優勝してまう!!」という過去があります(笑)
※現在品切れ
これは優勝を祝うはずだった雑誌のタイトルです。
どういうことかというと、日刊スポーツによって「優勝確実」と見切り発車してつけられたタイトルなんですよね。
正式には「08激闘セ・リーグ優勝目前号 Vやねん!タイガース」です。
小さい字ながらも「優勝目前」と記されていますが。
目前・・・(笑)
2008年のことですが、シーズンスタートから絶好調で、2位の巨人と最大で13ゲームという大差をつけて独走状態だったわけです。
そしてこのタイトルの雑誌が準備され、発売されたわけですが、なんと発売日の9月3日頃から大失速。
巨人に5ゲーム差までつめられて、あれよあれよと逆転され、そして優勝を逃しました。
この時の監督は、岡田監督でした。
なんと、この年の巨人は阪神とは逆で、とても不調なスタートを切っていたのです。
大差もつけられていたし、誰も巨人が優勝するとは思わなかったでしょう。
そして出たのです、新たな名言が。
巨人の「メークレジェンド」という言葉が生まれたシーズンでした。
長嶋茂雄氏の「メークドラマ」の方が有名ではありますが、それをなぞらえて出たワードです。
まさに歴史的敗退。
その後、この雑誌は気まずさだけを残しました・・・(笑)
そして時が経ち2021年。
関東版スポニチです↓
あかん阪神優勝してまう!が新聞の見出しになるとは pic.twitter.com/qjzkjdoEZJ
— -KAZ- (@acala_naatha156) April 18, 2021
持ち上げているのか逆なのかわかりませんが、とても面白い見出しです(笑)
それよりも、関西のABCテレビがこのタイトルの特番を放送しました。
もちろん応援の番組です。
この年もスタートから好調でしたが、この後から失速。
この年はヤクルトに抜かれ優勝を逃すという事態になりました。
周りが浮かれて応援が過大になるとたちまちの大失速という、もうこれはジンクス。
それを避けるために濁しているのもあるでしょう。
それにしても、このように歴史を振り返ると、本当の見えない敵は何かというところですね(笑)
いつからアレという表現が出てきたの?
2010年のオリックスの監督時代です。
岡田監督は、2010年からオリックスの監督に就任されましたが、その年の交流戦で見事優勝!
その交流戦の時に、劇的サヨナラ勝利などを飾っていたため、周りも優勝を期待し大盛り上がりでした。
ただ、岡田監督は報道陣とのやり取りのなかで、決して「優勝」という単語をださず「アレ」とい表現を使いはじめました。
きっかけは何だったの?
「アレ」を使い始めたのはオリックス監督時代からですが、そのきっかけは2008年です。
前項の「②ジンクスをさけるため」の箇所でも触れていますが、このシーズン終盤までとても好調でした。
この時、岡田監督は阪神の監督でした。
そして交流戦での出来事です。
「こんなんだったら優勝できないぞ!」とミーティングの際にコーチが選手達に言ったようですが、そこからダメになり、結局最終戦で優勝を逃しました。
気を引き締めるために言った言葉だったとしても、岡田監督はそれを心のスキととらえたようです。
そういったことから、シーズン中に選手達が優勝を意識しすぎないよう、優勝をNGワードとしたようです。
岡田監督はこのシーズンをもって阪神監督は終了となりました。
そして今シーズンから再び阪神の監督になりましたが、決意表明が胸を打つものでした。
「今回はね、僕の野球人生の集大成かも分からないし、そういう意味でもね、今まで培ったものというか、それを全力でぶつけて、若い選手にぶつけてね。一緒になって最終的には、アレを勝ち取るというか。そういう気持ちで、やっていきたい」
引用元:サンスポ(2023年1月5日)
2008年の歴史的V逸を味わっている岡田監督、そして今頑張っている選手の皆さんに、心からエールを送ります!
まとめ
今回は、阪神の岡田監督が言うアレとはどういう意味なのか調査し、なぜ濁した表現なのかを考察してみました。
このまま首位を走り続け、ぜひアレすると阪神もファンも大喜びとなるでしょう。
岡田監督率いる阪神のアレを応援しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。