一畑百貨店の跡地は何ができる?閉店セールの情報も調査!

島根県唯一の百貨店「一畑百貨店」が2024年1月14日をもって閉店することになりました。

昭和、平成、令和と約65年続いた歴史が終わります。

松江市にとって、一等地にあった一畑百貨店を閉じるとなると、これからの街づくりが大きな課題となるでしょう。

 

今回は、一畑百貨店閉店後の跡地には何ができるのか?閉店セールはあるのか?といったことなど調べてみました。

また、閉店理由にも少し触れてみました。

 

ぜひ最後までご覧ください。
目次

一畑百貨店の跡地は何ができる?

確定している情報はなく、検討段階といったところです。

 

追記:2024年1月17日現在、具体的なことは決まっていないようです。

賃貸と売却の両方で交渉先を探している状況とのこと。

 

跡地を商業テナントとして貸し出すか、土地建物を売却する方針のようですね。

売却に関しては、島根県内外の複数から引き合いはあるようです。

 

ただ、具体的なことが決まっていないため「大きな空き店舗」がしばらく残る状態になりそうです。

 

デパートと立体駐車場の建物や土地は親会社の一畑電気鉄道が中心となって再活用の検討を進めることになります。

引用元:山陰放送公式サイト

 

商業施設、マンション建設など、これまで閉店したデパート跡地には色んな事例があります。

ここでは再活用とあるので、建物はそのままに中をどのような目的で発展させていくかでしょう。

 

松江市は観光に力を入れているので、飲食・宿泊方面をより充実させるというのも考えられると思います。

すぐ近くにある天神町商店街では、空き店舗を利用した職人技術のワークショップなどが開催されています。

そういった観光客誘致の取り組みをしているので、日帰りではなく宿泊となるとそれだけお金が多く入ってくるでしょう。

いかに滞在させるか、松江ならではのようなものを強化しブランド化まですれば活性化につながると思います。

 

地域の人々はもちろん、観光客にも満足ができる施設になると良いですね。

 

ちなみに、2022年6月30日に閉店した広島の「天満屋緑井店」は建物そのままに「ラクア緑井」というショッピングセンターになりました。

近くに「フジグラン緑井」という系列店が元々あったので、店舗拡大のためにデパート跡地を取得した流れといった感じです。

 

デパートの跡地利用はハードな課題だと想像しますが、新たな街づくりの成功を応援しています。

一畑百貨店閉店セールの情報は?

  • 2023年10月から閉店セール
  • 2024年12月に催事場での閉店セール

 

秋頃から閉店セールをはじめ、各売り場で商品割引が行われました。

閉店1ヶ月前頃から催事場でのセールが開催されました。

一畑百貨店の閉店理由などまとめ

主な閉店理由としては、

  • ショッピングモールやネットショッピングの拡大で売り上げに影響
  • 連続赤字が続いていたところに新型コロナで追い打ち

となります。

テナント誘致など再起を図ったが、経営の改善は見込めないと閉店の判断にいたったようです。

 

理由にある「ショッピングモール」はおそらくイオン松江ショッピングセンターです。

何といっても、線路を挟んで歩いて3分の距離です。

 

以下の流れをご覧ください。

  • 2011年に松江サティからイオングループ全体の変更により「イオン松江ショッピングセンター」に改称
  • 2013年から「イオン松江ショッピングセンター」の管理・運営がイオンモールに移行
  • 2014年から現在まで「一畑百貨店」は連続赤字

一畑百貨店はイオンに競り負けたことがわかります。

 

一畑百貨店は2002年のピーク時に100億円超えの売り上げでしたが、その時も「サティ松江」は存在してました。

しかし、イオングループが台頭してくると早いペースで追い上げ、抜かれてしまったようです。

 

どこの地域でも言えることですが、イオンはやはり強い。

イオンスタイルも専門店街も充実しています。

目と鼻の先で、早くに開店し遅くに閉店する(営業時間4時間の差がある)ので、これもかなり影響していたはずです。

 

「日常に寄り添う」となれば圧倒的にイオンの存在でしょう。

また、イオン松江は映画館もあるので、集客力も高いです。

百貨店とショッピングモールを人々は上手に使い分けるのですが、その割合を縮めることができなかったということも大きな要因かもしれません。

 

街の人たちの声は?

一畑百貨店を普段から利用していた、していないは関係なく、街の人にとっては物理的にも心理的にも影響が大きいことが考えられます。

 

俳優の佐野史郎さんは島根県松江市のご出身なので、このようなツイートをされています。

百貨店は単に物販の場所ではなく、思い出とともにあるものですよね・・・。

シンプルな言葉の中に、一畑百貨店への思いの深さが伺えます。

 

購入者、従業員、取引業者など、色んな立場の人に影響を与える閉店だと思います。

 

閉店後の跡地が、松江市の発展につながるものであるよう、願うばかりです。

 

百貨店の存在価値

まだショッピングモールというものがない時代、お中元やお歳暮などの季節の挨拶など、百貨店での購入が主軸だったように思います。

誕生日やクリスマスなど、家族間のイベントの時のプレゼント購入も百貨店という家庭が多かったのではないでしょうか。

 

百貨店の包み紙で贈る相手への品、そこには特別な気持ちのやり取りがありました。

非日常な衣食住を体感できる存在。

働いている人もきっとそこは同じで、人々の生活に彩りをもたらす場所で仕事をしているという誇りを持っていたでしょう。

 

都心部と違って、地方にある百貨店は街の人にとって大きな存在感を放っています。

きっと「一畑百貨店の包装紙」には大きな思い入れがあったでしょう。

 

どこで買っても同じ、少しでも安いほうに、というのが今の時代かもしれませんが、親子何世代も通い続ける店というのが1つでもあることは大切なことかもしれません。

 

地方百貨店は郷愁になりつつあるこの時代。

生活スタイルが様々な現代において、古きも新しきも共存できる街づくりというのは難しいのかもしれません。

 

苦渋の決断をした一畑百貨店に、改めて考えるきっかけをもらった気がします。

 

まとめ

今回は、一畑百貨店跡地は何ができるのか、また閉店セールの情報などを調べました。

 

ハレの日にはいつも百貨店の存在があったように思います。

しかし、そういった特別感がどんどん薄れてきた昨今。

筆者としても「どこで買うか」というのを改めて考えさせられるニュースでした。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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