生ワカメに付いてる虫みたいなのは何?食べても大丈夫なのか調べてみた

生ワカメを買ってきてゆでたら、虫みたいなものがついていた。

といったこと、経験ありませんか?

これは何!?とビックリして思わず検索!

 

ということで、今回は生ワカメについてる虫のようなものは何?食べても大丈夫なのか調べてみました。

 

普段は乾燥派。生ワカメはやはりおいしい!
目次

生ワカメに付いてる虫みたいなのは何?

ワレカラという甲殻類です。

海藻に付着し生息しています。

 

茶色い生ワカメをゆでると緑色になります。

なのでこのように、ワレカラが目立ちます。

大きさは数ミリから数センチが多いといったところです。

 

そこで「わ!なんだコレは!?」と気づくパターンが多いのではないでしょうか。

甲殻類というだけあって、確かにエビのような見た目です。

【ワレカラ】

身体を屈伸させるほかに単独で水中を移動する術はなく、専ら生息基質である大型藻類等の表面に定位し、デトリタスや藻類を食べる。

引用元:Wikipedia「ワレカラ」

 

単独で海の中をただよう生物ではないようですね。

また、日本だけではなく世界中の海で生きています。

 

ちなみに、英語では「skeleton shrimp」といいます。

「透けてるエビ」なるほど!

そのままですね(笑)

 

ワレカラの名前の由来は?和歌やことわざにも登場!

諸説あるようですが「割れ殻」という解釈からきているとのこと。

海藻に着いたまま水揚げされた際、外骨格が乾燥し割れることから「割れ殻」という見解が定説のようです。

 

古くは平安から呼ばれている名前のようで、なんと平安時代の古今和歌集にもその名称が登場しています。

数ある中でも一例をあげてみましょう。

海士の刈る藻にすむ虫のわれからと音をこそなかめ世をばうらみじ(藤原直子)

 

意味としては、藻に住む虫の名前のわれからじゃないけど、今回の事は私自身のせいだと声を上げて泣こう。でもあの人との仲を恨みはしない。

という感じで、中々ロマンがある登場シーンですね。

 

「ワレカラ」は、「我から」という言葉との掛詞(1語に2つ以上の意味を持たせる)になるので、登場の機会が多いです。

 

清少納言の随筆「枕草子」や樋口一葉の小説「われから」にもワレカラは登場。

身と存在が小さいながらも、小説のタイトルになるほどのワレカラ。

 

ことわざでも「われから食わぬ上人なし」と言うものがあります。

ワレカラはとても小さいので海藻に紛れていても気づかず食べているもんだよね、というところから「殺生を禁じている高位(お偉い僧侶)な人でも、絶対知らない間にワレカラ食べてるよね。」みたいな意味があります。

どれだけ偉くても、結局は人間の業ってのは避けられないといった皮肉や戒め的なニュアンスです。

 

いやはや、生ワカメからヒョコリと登場したワレカラに、こんな奥深い世界感が広がっているとは思いませんでした(笑)

 

せつなくもいとしい感じ。

食べても大丈夫なのか調べてみた!

結論から言うと、食べても大丈夫です。

このワレカラ達を食べて魚も美味しくなるのです。

(中略)

海苔、ワカメ、昆布等にいつの間にかついているので、気にしないで食べて大丈夫です。

豊かな海の恵みだと考えて、気にせず食べちゃいましょう。※甲殻類アレルギーの人は注意が必要です。

引用元:魚食普及推進センター

 

かなり小さいものが多いので、いつの間にか口にしてたことあるんじゃないか?と感じます(笑)

ここにあるように、甲殻類なのでアレルギーがある人は気を付けた方がよさそうですね。

 


ゆでてから気づくことが多いと思うので、ワレカラもゆで上がってる状態となりますよね。

ゆでエビみたいなものということになるのでしょう(笑)

 

まとめ

今回は、生ワカメについてる虫のようなものは何?食べても大丈夫なのか調べてみました。

 

小さな身に、果てしなくロマンが広がる(自己解釈です)超小型の甲殻類「ワレカラ」。

生ワカメや昆布など、海藻類とともに出会ったら取り除くのもよし、食べるもよし、ということでした。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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